皆さんは、不動産を購入するとき、何を参考になさいますか?
新聞の折り込み広告、不動産会社のサイトや店頭広告が代表的なところでしょうか。
(画像引用:アットホーム)
いくつか気になる物件が見つかったら、次は物件の売り出し価格が妥当かどうか気になりませんか?
そんなときにご参考となるサイトを幾つかご紹介いたします。
実際の土地・マンションの取引価格を調べる。
一番お役に立つのではないかと思いますサイトをご紹介します。
【実際に取引された土地と中古マンションの価格が分かるサイト】
国土交通省 『土地総合情報システム』
(土地・戸建て・中古マンションの実際の売買価格)
(画像引用:国土交通省)
土地の公示価格・路線価・実勢価格を調べる。
土地の価格には、「公示価格」・「路線価」・「実勢価格」があります。
すぐそばの土地なのに価格が異なる一つの理由に、「路線価」の違いがあります。
どんな道路に面しているかなどによって、土地の価格が異なってきます。
「ややこしいことは見たくない」とおっしゃる方は、この章を飛ばして次の章をご覧いただければと思います。
【公示価と路線価と実勢価格の違いについて説明してあるサイト】
・東急リバブル株式会社
・「路線価や公示地価と土地の実勢価格の関係性を不動産コンサルが解説」
【公示価格を調べるサイト】
・『国土交通省 標準地・基準地検索システム』
(地価公示・都道府県地価調査)
【路線価を調べるサイト】
・『国税庁 路線価図』
・路線価図の使い方(上記サイトの一部)
・路線価図の説明(上記サイトの一部)
ブログ「10.不動産価格の相場を知るための参考サイト」もご参考に。
「売り出し価格」と「取引価格」の違いについて
広告に書かれている「売り出し価格」は、「このくらいの価格で売りたいと所有者が考える価格」です。
一方、「取引価格」は、結果的に契約された価格です。
この二つの価格は、何が違うのでしょうか?
物の売買には、物が何であっても「値切り(交渉)」ということがあります。
(画像引用:メルカリガイド)
仮に不動産広告に「中古マンション、3千5百万円」と書かれてあったとしましょう。
この3千5百万円は、売り主が望む価格です。
売り主が付けた価格です。
もしも貴方がこの中古マンションを気に入ったとします。
前章の「国土交通省 土地総合情報システム」で周囲の同様の中古マンションの取引価格を調べた結果、価格が高すぎると感じることがあります。
あるいは、ご自身の「頭金と組めそうなローン額」を合計しても3千5百万円に満たないことがありますね。
このような時、どうするか?
今回の中古マンション購入を諦めるべきか?
ここが貴方のご生活にとって良い物件ならば、諦めるのは惜しいですね。
まずは、売買を仲介する不動産会社に次のように仰ってみることをお勧めします。
「このマンションを気に入りました。しかし、周囲のマンション取引価格を調べると、価格が高すぎるように思えます。何か事情があるのでしょうか?」。
或いは、
「このマンションを気に入りました。しかし、私の経済状況からすると、残念ながら高すぎます。どのくらいまで値下げが可能か売り主さんに尋ねていただけませんか?」。
ただ、このように不動産会社に尋ねると、逆に質問されることが多いです。
「では、幾らならば購入される意思がありますか?」。
この問いにある程度答えられるように準備をなさっておかれると良いと思います。
何故ならば、不動産会社にとっては貴方の本気度を知りたいからです。
また、不動産会社が所有者に値引きの可否を尋ねる際の参考になるからです。
なお、売り主が値下げに応じやすいケースの一例は、売り主が今すぐ現金が必要なために物件を至急売りたいと考えている場合です。
また、ある時点では値下げを断られても、しばらく期間を置いてから尋ねになると値下げに応じてもらえる場合があり得ます。
ご参考になりましたら幸いです。