不動産を購入する際の細かなチェック点は、色んな書籍やサイトに書かれています。
ぜひともご覧ください。
私は、自分の失敗を振り返り、一番大切だと思いますことを記させていただきます。
不動産の一気買い
不思議なもので、わずかな価格差と品質を吟味し買い物をなさる方が、不動産となると「一気買い」をなさることがあります。
(「一気買い(いっきがい)」とは、私の造語です)
不動産会社に案内された物件をご覧になり、「この物件こそが、私が求めていたものだ」とか「今回を逃したら、これ以上良い物件に巡り合えない」と思われることがあるのではないかと想像します。
もちろん、「えい、やー」で物事を決定せざるを得ないことは時にはあります。
瞬時に選択しなければいけないこともままありますね。
しかし、不動産は高額な買い物です。
「えい、やー」で決定することは避けて欲しいです。
「思い入れ」と「思い込み」
不動産選びに限らず、だれしも「思い入れ」を持っています。
この思い入れが、日々の生活の原動力や生きがいになったりしますね。
「物件のすぐ目の前に公園があってほしい」
「図書館が目の前だから読書が趣味の私には最適の物件だ」
「外壁のタイルが素敵」
「庭の木々に癒される」
「相場より価格が安くてお買い得!」
「商店街と駅が目の前にあり便利そう」
「人通りが少なくて落ち着ける環境だ」
「窓からの眺めが最高!」
「散策に来た時、この町にぜひとも住みたいと思った」
「この価格ならば、資金計画にぴったり」
「古い物件だけど、内装はきれいだ」
各人それぞれの思いがおありのことでしょう。
ごもっともなことと思います。
しかしながら、こと不動産購入に関しては、この「思い入れ」をいったんは横においてほしいです。
上記の例で申し上げます。
「外壁のタイルが素敵」
→外見も大切ですね。しかし、住み心地は別です。
「相場より価格が安くてお買い得!」
→売り主が希望価格を安くする理由は何でしょうか?
「商店街と駅が目の前にあり便利そう」
→便利ですが、夜中まで騒がしくないでしょうか?
「人通りが少なくて落ち着ける環境だ」
→小さなお子さんがいらっしゃる場合、安全が気になりませんか?
「窓からの眺めが最高!」
→気持ちよさそうですが、一日のうち何分間、外を眺めますか?
「遊びに来た時、この町にぜひとも住みたいと思った」
→街歩きをして楽しいことと、そこで生活することは別です。
「古い物件だけど、内装はきれいだ」
→見かけだけの内装は安価でリフォームできます。建付けと水回り、マンションならば管理状態は確かですか?
不動産選びの際に、「この点だけは外せない」と事前に優先順位を付けるおくことは良いことですね。
しかし、「最優先のこの点を満たしているから決定する」とお考えになるのは早急ではないでしょうか。
最優先の一点がどんなに素晴らしい物件であっても、他の点にも目を向ける余裕があってほしいです。
「思い入れ」という言葉を使いましたが、「思い込み」と紙一重だと思います。
「思い入れ」はどなたでもあります。
ご自身の「思い入れ」が「思い込み」になっていないことを願います。
私は「思い込み」で購入してしまいました。
冷静さを欠いていました。
物件を売る時を想像してみる
数年後に家族構成などの変化があり、貴方が購入した物件を売るケースを想像してみてください。
次の2点に対し、貴方は何と答えますか?
「買い手は、貴方が購入した物件のどこを気に入ってくれるだろうか?」
「買い手は、貴方が購入した物件のどこをマイナスと考えるだろうか?」
貴方の視点だけで購入したい物件を見るのではなく、他者の視点で見てほしいので、この問いかけをしてみました。
この問いかけに対し、明確にお答えできるならば、購入を真剣にお考えになってもよろしいと思います。
物件の良い点もよろしくない点も受け止めていらっしゃるからです。
しかし、曖昧なお答えしか浮かばない場合は、決定を先延ばしになさるとよろしいと思います。
物件の良い点だけを過大に感じていらっしゃる可能性があるからです。
ご参考になりましたら嬉しいです。
続きは作成中です。